インターン探し
2025.12.02
1dayインターンとは?内容・メリット・準備まで徹底解説
「1dayインターンって、結局何をするの?」「参加した方がいいのかな…」
就活を始めたばかりの方なら、こんな疑問を抱えているかもしれません。周りの友人が「インターン行ってきた」と話しているのを聞いて、少し焦りを感じている人もいるのではないでしょうか。
でも安心してください。1dayインターンは、就活の第一歩としてぴったりのプログラムです。たった1日で企業や業界のことを知ることができ、長期間のコミットも不要。「まずは気軽に就活を始めてみたい」という方にこそ、おすすめの選択肢なんです。
この記事では、1dayインターンの基本から具体的な内容、参加するメリット・デメリット、そして当日までの準備まで、初めての方でもわかるように丁寧に解説していきます。読み終わる頃には、「よし、まずは1社申し込んでみよう」と思えるはずです。
目次
1dayインターンとは?基本をわかりやすく解説

1dayインターンの定義
1dayインターンとは、その名のとおり1日で完結する就業体験プログラムのことです。通常のインターンシップが数日から数週間かけて行われるのに対し、1dayインターンは半日から1日程度で終わります。
内容としては、企業説明会の拡張版のようなイメージです。企業の事業内容を聞いたり、社員と話したり、簡単なワークに参加したりと、短い時間で企業の雰囲気を体感できるプログラムになっています。
実際の業務をがっつり体験するというよりは、「この会社で働くとどんな感じだろう?」というイメージを掴むことが主な目的です。
名称変更について知っておこう
ここで一つ、知っておいてほしいことがあります。実は2022年以降、「1dayインターンシップ」という名称は原則として使われなくなりました。
背景には、経団連と大学側の合意があります。「1日では本当の就業体験にならない」「実質的に会社説明会と変わらない」といった指摘を受け、名称と実態を一致させるためのルール変更が行われたのです。
現在は、以下のような名称で呼ばれることが多くなっています。
- オープンカンパニー:企業説明や社員との座談会が中心。就業体験は基本的になし
- 1day仕事体験:簡単な業務体験やワークショップを含むプログラム
とはいえ、就活生の間では今でも「1dayインターン」という呼び方が一般的です。この記事でも「1dayインターン」と呼んでいきますが、求人サイトで探すときは「オープンカンパニー」「1day仕事体験」でも検索してみてください。
長期インターンとの違い
「1dayインターンと長期インターン、どっちに参加すべき?」と迷う方も多いかもしれません。それぞれの特徴を整理してみましょう。
1dayインターンは、短時間で多くの企業を見て回りたい人に向いています。1日で完結するので、学業やアルバイトとの両立もしやすく、複数の業界を比較検討するのにぴったりです。
一方、長期インターンは1ヶ月以上の期間をかけて、実際の業務に携わります。深い業務理解やスキル習得ができる反面、時間的な拘束は大きくなります。
就活を始めたばかりの段階では、まず1dayインターンで複数の企業や業界に触れてみて、興味のある分野が見つかったら長期インターンに挑戦する、という流れがおすすめです。
1dayインターンでは何をする?主な内容3パターン

「1dayインターンに参加したら、具体的に何をするの?」気になりますよね。企業によって内容は異なりますが、大きく分けると3つのパターンがあります。
説明会・セミナー型
最もオーソドックスなのが、この説明会・セミナー型です。企業の事業内容やビジョン、働き方について、人事や現場社員から直接話を聞くことができます。
想像してみてください。普通の会社説明会は30分〜1時間程度ですが、1dayインターンなら半日かけてじっくり話を聞けます。「なぜこの事業を始めたのか」「社員はどんなやりがいを感じているのか」など、HPだけでは分からない深い情報に触れられるのが魅力です。
就活対策セミナーを兼ねている企業もあり、自己分析の方法やESの書き方を教えてもらえることも。企業理解と就活スキルの両方が身につく、一石二鳥のプログラムです。
オフィス見学・職場体験型
実際のオフィスや工場、研究所などを見学できるのがこのタイプです。
例えば、メーカーなら製品が作られる工程を間近で見られたり、IT企業ならエンジニアが働くオフィスの雰囲気を体感できたり。写真や動画では伝わらない「現場の空気感」を肌で感じられるのが大きなメリットです。
見学の後には、現場で働く社員との座談会が設けられることも多いです。「実際に働いてみてどうですか?」「入社前と後でギャップはありましたか?」など、リアルな声を直接聞けるチャンスを逃さないようにしましょう。
グループワーク・ワークショップ型
参加者同士でチームを組み、与えられた課題に取り組むのがグループワーク型です。
例えば「新商品の企画を考えてプレゼンする」「営業戦略を立案する」といったテーマが出されることがあります。実際の業務に近い課題に取り組むことで、「この仕事、自分に向いているかも」「思っていたよりも難しいな」といった気づきが得られます。
また、グループワークでは自分の強みや弱みも見えてきます。リーダーシップを発揮できた、意見をまとめるのが得意だった、逆にもっと積極的に発言すべきだった…。こうした経験は、その後の就活や自己分析に必ず活きてきます。
1dayインターンに参加するメリット・デメリット

「1dayインターンって、本当に参加する意味あるの?」と思う方もいるかもしれません。ここでは、メリットとデメリットの両方を正直にお伝えします。
メリット
気軽に参加できる
1dayインターンの最大のメリットは、なんといっても気軽さです。1日で終わるので、学業やアルバイトへの影響も最小限。「まずは就活の雰囲気を知りたい」という方にぴったりです。
選考がなく、申し込むだけで参加できる企業も多いので、就活を始めたばかりでも安心して挑戦できます。
効率的に業界研究ができる
短期間で複数の企業を見て回れるのも大きな魅力です。例えば、1週間で5社の1dayインターンに参加すれば、それだけで5つの企業の雰囲気や仕事内容を比較できます。
「自分がどんな業界に興味があるのか分からない」という段階の方こそ、いろいろな1dayインターンに参加してみることをおすすめします。
就活仲間ができる
1dayインターンでは、同じ業界を目指す学生と出会えます。情報交換をしたり、選考対策を一緒に進めたりする仲間ができるのは、就活を乗り越える上で心強い存在になるはずです。
特に、自分の大学以外の学生と交流できるのは貴重な機会。違う視点からの意見を聞くことで、視野が広がることも多いです。
デメリット
実践的な業務体験は難しい
1日という限られた時間では、本格的な業務を体験することは難しいのが正直なところです。説明を聞いたり、簡単なワークに参加したりはできますが、「実際に働くとはどういうことか」を深く理解するには不十分な面もあります。
より深い業務理解を求めるなら、1dayインターンで興味を持った企業の長期インターンに参加する、という流れがおすすめです。
内定には直結しにくい
1dayインターンは多くの学生が参加するため、企業側が一人ひとりを詳しく評価することは難しいです。そのため、参加したからといって内定に直結するケースは少ないと考えておきましょう。
ただし、1dayインターン参加者限定の早期選考案内が届くこともあります。「内定に直結しないから意味がない」と思わず、企業との接点を作る機会として活用することが大切です。
参加しただけで満足してしまう
「とりあえず5社参加した」という事実だけで満足してしまい、何も得られないまま終わってしまう人もいます。大切なのは、参加した数ではなく、そこから何を学んだかです。
後述する「準備」と「振り返り」をしっかり行うことで、1dayインターンの価値は何倍にも高まります。
1dayインターン参加前にやるべき準備7選

「1dayインターンに申し込んだけど、何を準備すればいいの?」という方のために、やるべき準備を7つにまとめました。
1. 企業について調べておく
最低限、企業のHPは確認しておきましょう。事業内容、企業理念、最近のニュースなど、基本的な情報を頭に入れておくことで、当日の理解度がグッと上がります。
座談会で「御社の強みは何ですか?」と聞くより、「〇〇という事業を始められた背景を教えてください」と具体的に聞ける方が、社員からも好印象です。
2. 参加目的を明確にする
「なぜこの1dayインターンに参加するのか」を言語化しておきましょう。「業界の雰囲気を知りたい」「社員の働き方を見てみたい」など、目的があると当日の行動も変わってきます。
3. 質問を1つ以上用意する
座談会や質疑応答の時間に備えて、質問を最低1つは用意しておきましょう。HPを見て分からなかったこと、現場の社員にしか聞けないことがおすすめです。
例えば「入社前後でギャップを感じたことはありますか?」「1日のスケジュールを教えてください」などは、リアルな情報を引き出しやすい質問です。
4. 服装を確認・準備する
企業から服装の指定がある場合は、それに従いましょう。「服装自由」と書かれていても、オフィスカジュアルが無難です。迷ったらスーツを選んでおけば間違いありません。
前日に慌てないよう、数日前には服装を確認しておくことをおすすめします。
5. 持ち物を揃える
以下は必須の持ち物です。
- 筆記用具(ボールペン)
- メモ帳
- クリアファイル(資料を入れる用)
- 腕時計
- ハンカチ・ティッシュ
- 学生証
- 会場までの地図
- 緊急連絡先のメモ
スマートフォンでメモを取る人もいますが、メモ帳とペンの方が印象は良いです。また、インターン中はスマホを触りにくいので、腕時計は必須です。
6. 会場までのルートを確認する
初めて行く場所は、思った以上に迷うものです。最寄り駅からの道順、所要時間を事前に調べておきましょう。
当日は余裕を持って出発し、会場には10分前に到着するのがベストです。
7. 自己紹介を準備する
グループワークの冒頭などで自己紹介を求められることがあります。「大学名・学部・名前・参加理由」を30秒程度で話せるよう、簡単に準備しておくと安心です。
当日の流れと好印象を残すコツ

当日のタイムスケジュール例
1dayインターンの一般的な流れを見てみましょう。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 9:30 | 受付開始 |
| 10:00 | オリエンテーション・自己紹介 |
| 10:30 | 会社説明・事業紹介 |
| 12:00 | 昼食(社員との交流) |
| 13:00 | グループワーク |
| 15:00 | 発表・フィードバック |
| 16:00 | 座談会・質疑応答 |
| 17:00 | 終了 |
企業によって内容は異なりますが、こうした流れが多いです。
好印象を残すコツ
挨拶は明るく元気に
受付時、社員とすれ違った時、プログラム開始前後。挨拶のタイミングはたくさんあります。「おはようございます」「本日はよろしくお願いいたします」と、明るくハキハキ伝えましょう。
積極的に発言する
グループワークでは、完璧な意見である必要はありません。「まだまとまっていないのですが…」と前置きしてでも、自分の考えを発信することが大切です。
メモを取る姿勢を見せる
話を聞きながらメモを取る姿は、真剣に参加している印象を与えます。重要なポイントだけでなく、気になったキーワードもどんどんメモしておきましょう。
終了後はお礼を伝える
プログラム終了時には、「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と一言伝えましょう。余裕があれば、当日中か翌日にお礼メールを送ると、さらに好印象です。
まとめ
1dayインターンは、就活の第一歩として最適なプログラムです。1日という短い時間で、企業や業界の雰囲気を知ることができ、長期間の拘束もありません。
大切なのは、「ただ参加する」だけでなく、目的を持って臨むこと。事前に企業を調べ、質問を用意し、当日は積極的に参加する。そして終了後は振り返りを行い、次の行動につなげる。このサイクルを回すことで、1dayインターンの価値は何倍にも高まります。
「まだ何も始めていない」という方も、焦る必要はありません。まずは気になる企業の1dayインターンに、1つ申し込んでみてください。その一歩が、きっとあなたの就活を前に進めてくれるはずです。