インターン探し
2025.12.02
インターンシップはいつから?大学生の開始時期と準備を徹底解説

「周りの友達がインターンシップの話を始めたけど、自分は何も準備していない…」
そんな焦りを感じたことはありませんか?大学生活を送っていると、ふとした瞬間に「就活」という言葉が気になり始めますよね。特にインターンシップについては、「いつから始めればいいの?」「今からでも間に合う?」と不安に思う方も多いはずです。
結論からお伝えすると、インターンシップは大学3年生の夏から本格化しますが、準備は早ければ早いほど有利です。そして、今この記事を読んでいるあなたは、まだ十分間に合います。
この記事では、インターンシップの開催時期から申し込み方法、学年別にやるべき準備まで、初めての方にも分かりやすく解説します。読み終わる頃には「次に何をすればいいか」がはっきり見えているはずですよ。
目次
インターンシップはいつから始まる?基本の開催時期

まず押さえておきたいのが、インターンシップがいつ開催されるかという基本情報です。
多くの企業がインターンシップを実施するのは、大学3年生(大学院1年生)の夏と冬の2つの時期です。これは学生の長期休暇に合わせて企業がプログラムを組んでいるためです。
夏に開催されるものは「サマーインターン」と呼ばれ、7月から9月にかけて実施されます。夏休み期間を活用できるため、多くの学生が参加しやすく、企業側も力を入れてプログラムを用意しています。実際に参加する学生の数が最も多いのもこの時期で、就職みらい研究所の調査によると、8月に参加する学生が約6割と最多となっています。
一方、冬に開催されるのが「ウィンターインターン」で、12月から2月頃に行われます。夏に比べると開催企業数は少なめですが、本選考に直結するケースも多く、志望度の高い企業がある場合はぜひ参加を検討したいところです。
ここでポイントになるのが、インターンシップは「開催時期」と「申し込み時期」が異なるということ。8月のサマーインターンに参加したいなら、4月から6月には情報収集を始め、遅くとも7月上旬にはエントリーを済ませる必要があります。「夏休みになってから探そう」では手遅れになってしまうので注意してください。
大学生がインターンシップを始めるベストなタイミング

「インターンシップは大学3年生から」と聞くと、1・2年生の方は「まだ先の話だな」と思うかもしれません。しかし、早いうちから動き出すことで、ライバルに差をつけることができます。
大学1・2年生からできる準備
2025年度から適用された新しいルールでは、正式な「インターンシップ」は大学3年生以上が対象となりました。しかし、それより前の学年でも参加できるプログラムがあります。
それが「オープン・カンパニー」や「キャリア教育」と呼ばれるものです。これらは企業説明会や業界研究セミナーのようなもので、1・2年生でも気軽に参加できます。実際に長期インターンを募集しているサイトでは、大学1年生歓迎の求人が500件以上掲載されているというデータもあります。
では、1・2年生のうちに何をしておくべきでしょうか。まずおすすめなのが「自己分析」です。自分は何に興味があるのか、どんなことが得意なのかを言葉にできるようにしておくと、いざインターンシップに応募するときに大きな武器になります。
例えば、こんな問いかけを自分にしてみてください。「今まで一番熱中したことは何だろう?」「なぜそれに夢中になれたのだろう?」この「なぜ?」を繰り返すことで、自分でも気づいていなかった価値観や強みが見えてきます。
また、就活情報サイトへの登録もこの時期から始めておくと便利です。企業からの情報がメールで届くようになり、自然と業界の動きが把握できるようになります。
大学3年生・大学院1年生の王道スケジュール
インターンシップが本格化するのは大学3年生の春からです。ここからは月ごとの動きを見ていきましょう。
4月に入ったら、まず自己分析とスケジュールの確認から始めます。大学の年間予定を把握して、インターンシップに参加できそうな時期を洗い出しておきましょう。
5月から6月にかけては情報収集の時期です。就活サイトや企業の採用ページをチェックして、気になるインターンシップをリストアップします。人気企業は応募が殺到するため、この時期から動き出すことが重要です。
6月から7月はエントリーと選考のピークです。エントリーシートの提出や適性検査、面接など、企業によって選考内容は異なります。複数の企業に応募しておくと、万が一落ちてしまっても安心です。
そして8月から9月がいよいよ参加の時期。実際に企業で就業体験をしたり、グループワークに取り組んだりします。参加後は必ず振り返りを行い、「何を学んだか」「次に何をすべきか」を整理しておきましょう。
インターンシップの申し込み時期と探し方

「インターンシップに参加したい」と思ったら、次は具体的な探し方を知る必要があります。
申し込みの受付は、開催時期の2〜3ヶ月前から始まり、1ヶ月前頃に締め切られるのが一般的です。つまり、8月のサマーインターンなら5月頃から募集が始まり、7月上旬には締め切りを迎える企業が多いということです。
人気企業では早期に定員が埋まることも珍しくありません。「もう少し考えてから…」と迷っているうちに募集が終わってしまった、というのはよくある失敗パターンです。気になる企業があれば、とりあえずエントリーしておくことをおすすめします。
では、インターンシップの情報はどこで探せばいいのでしょうか。最も利用されているのは就職情報サイトで、ある調査では95%の学生が利用していると回答しています。マイナビやリクナビ、キャリタス就活などの大手サイトに登録しておけば、多くの企業情報にアクセスできます。
それ以外にも、企業の採用サイトを直接チェックする方法があります。特に志望度の高い企業がある場合は、こまめにホームページを確認しておくと良いでしょう。また、大学のキャリアセンターでもインターンシップの情報を得られます。大学経由で紹介される企業は信頼性が高く、OB・OGとのつながりも期待できるため、ぜひ活用してください。
2025年からの新ルール!インターンシップの4タイプを理解しよう

ここで少し複雑な話になりますが、2025年卒の学生からインターンシップの定義が大きく変わりました。「1dayインターン」という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、実は今のルールでは1日のプログラムは正式には「インターンシップ」とは呼びません。
新しいルールでは、就業体験プログラムは4つのタイプに分類されています。
1つ目は「オープン・カンパニー」です。これは企業説明会や業界セミナーのようなもので、半日から1日程度で実施されます。全学年が参加でき、気軽に業界や企業を知ることができます。
2つ目は「キャリア教育」で、働くことへの理解を深めるためのプログラムです。大学と企業が連携して行うケースが多く、こちらも全学年が対象です。
3つ目が正式な「インターンシップ」です。これは5日以上の就業体験を伴うプログラムで、大学3年生以上が対象となります。重要なのは、このタイプのみ企業が採用活動に情報を活用できるという点です。つまり、本選考に直結する可能性があるということです。
4つ目は「高度専門型インターンシップ」で、大学院生を対象とした2ヶ月以上の長期プログラムです。
なぜこのような分類が重要かというと、「インターンシップに参加したから選考で有利になる」とは限らないからです。1日や半日のオープン・カンパニーは企業研究には役立ちますが、選考への直接的な影響はありません。一方、5日以上のインターンシップでは、そこでの評価が本選考に反映されることもあります。
自分が何のために参加するのかを明確にして、目的に合ったプログラムを選びましょう。
インターンシップ参加までの5ステップ

ここからは、インターンシップに参加するまでの具体的な流れを5つのステップで解説します。
まずステップ1は「目的を明確にする」ことです。「なんとなく周りが参加しているから」という理由では、せっかくの機会を無駄にしてしまいます。「業界の雰囲気を知りたい」「実際の仕事内容を体験したい」「志望企業の社員と話してみたい」など、自分なりの目的を言葉にしてみてください。
ステップ2は「インターンシップを探す」段階です。就活サイトで業界や開催時期を絞り込んで検索したり、気になる企業の採用ページをチェックしたりします。このとき、複数の候補をリストアップしておくのがコツです。1社だけに絞ると、選考に落ちたときに慌てることになります。
ステップ3は「エントリー(応募)」です。企業によっては履歴書やエントリーシートの提出を求められます。「志望動機」や「学生時代に力を入れたこと」など、よく聞かれる質問への回答は事前に準備しておきましょう。
ステップ4は「選考を受ける」ことです。書類選考、適性検査、面接など、企業によって選考フローは異なります。特に人気企業では競争率が高くなるため、本選考と同じくらい真剣に準備する必要があります。
そして最後のステップ5が「インターンシップに参加する」です。服装や持ち物の確認、初日の自己紹介の準備など、事前にできることはしっかり済ませておきましょう。参加中は積極的に質問し、社員の方とコミュニケーションを取ることを意識してください。参加後にはお礼のメールを送ることも忘れずに。
インターンシップに参加するメリット

「インターンシップは本当に参加する意味があるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。結論から言えば、参加することで得られるメリットは非常に大きいです。
最大のメリットは、業界や企業への理解が深まることです。ホームページや説明会だけでは分からない、職場の雰囲気や仕事の進め方をリアルに体感できます。「思っていたイメージと違った」という発見も貴重な学びです。入社後のミスマッチを防ぐという意味でも、インターンシップは非常に有効な機会といえます。
また、選考優遇や早期選考のチャンスが得られる可能性もあります。企業によっては、インターンシップ参加者を対象に通常より早い時期に選考を行ったり、一部の選考ステップを免除したりすることがあります。志望度の高い企業がインターンシップを実施しているなら、積極的に参加を検討すべきでしょう。
さらに、同じ業界を目指す仲間と出会えるのもメリットの一つです。就活は孤独になりがちですが、インターンシップで知り合った学生と情報交換をしたり、励まし合ったりすることで、モチベーションを保ちやすくなります。
「インターンシップに参加しなくても就職できる?」という質問をよく見かけますが、もちろん参加しなくても内定を獲得することは可能です。ただし、参加した学生と比べると、企業理解の深さや選考へのアドバンテージという点で差がつきやすいのも事実です。時間が許すなら、ぜひ参加を検討してみてください。
まとめ
インターンシップの開催は大学3年生の夏がメインですが、準備は1・2年生から始められます。大切なのは「今の自分に何ができるか」を知り、できることから行動に移すことです。
1・2年生の方は、まず自己分析から始めてみましょう。オープン・カンパニーへの参加や就活サイトへの登録も、この時期からできる立派な準備です。3年生の方は、4月から情報収集を始め、6〜7月にはエントリーを完了させるスケジュールで動きましょう。
インターンシップは企業を知り、自分を知るための貴重な機会です。「まだ早いかな」と思っている方も、この記事を読み終えた今日から、ぜひ一歩を踏み出してみてください。まずは就活サイトに登録して、どんなインターンシップがあるのか眺めてみることから始めてみてはいかがでしょうか。