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結論から話すコツは?例文と練習法

執筆・編集:トウカイインターン編集部

話しているうちに、何を言いたかったのか自分でも分からなくなる。説明が長くなって、相手から「つまり、どういうこと?」と聞き返される。結論から話すのに必要なのは、話がうまくなることより、話す前に「相手に何をしてほしいか」を1行で決めることです。

報告や相談でよくある7つの場面について、前置きから話した文と、結論から言い直した文を並べました。結論が出るまでの秒数も比べています。

結論から話すとは、相手が知りたい答えを最初に言うこと

結論から話すとは、相手がいちばん知りたいことを、最初の一文で言う話し方です。相手は最初の一文を聞いて、何の話か、自分は何をすればいいかを決めます。そこが後ろに回ると、最後まで聞かないと動けません。

何を最初に言うかは、場面で変わります。

話す前に相手にしてほしいことを1行書く:報告は結果、相談は決めてほしいこと、提案は自分の案、質問は確かめたいこと
場面最初に言うこと最初の一文の例
報告結果「今日中に提出できます」
相談決めてほしいこと「A案で進めてよいか相談させてください」
提案自分の案「SNSでの告知を増やしたいです」
質問確かめたいこと「締め切りは金曜で合っていますか」

「結論」と「事実」は違う

「昨日、お客様に電話しました」は事実です。結論は、その事実を受けて、相手にどうしてほしいか、自分はどう考えるかまで言ったものです。「お客様は来月の導入を考えています。見積もりを今週中に送ってよいですか」まで言えて、初めて結論になります。事実だけを先に並べても、相手は「それで?」と聞き返すしかありません。

結論から話せない4つの理由

結論から話したほうがいいと分かっていても、いざ話すと前置きから入ってしまう。原因はたいてい、次の4つのどれかです。

結論を決めないまま話し始める

話しながら考えていると、言葉が先に出て、結論は最後に出てきます。「えっと、昨日の件なんですけど」で始まるときは、たいていこの状態です。話す前に結論が決まっていれば、最初に言えます。

起きた順に話してしまう

「昨日こういうことがあって、そのあと確認して、Aさんに聞いて」と、出来事の順に話すと、結論は最後になります。自分が経験した順番は、相手が知りたい順番とは違います。

理由を足しすぎる

結論に自信がないと、あれもこれも説明したくなります。理由が5つも6つもあると、相手はどれが大事なのか分からなくなります。

相手にしてほしいことが抜けている

報告なのか、相談なのか、許可がほしいのか。そこが抜けると、相手は「で、どうすればいいの?」と感じます。共有だけなら「共有です」、決めてほしいなら「決めてください」と、最初に言っておきます。

4つとも、話す前に「相手にしてほしいこと」を1行で書いておけば防げます。

結論から話すメリット

聞き返されなくなる

最初の一文で話の行き先が分かるので、相手は途中で迷いません。「つまり?」と聞き返される回数が減ります。

判断が早く返ってくる

忙しい相手ほど、最初の一文で答えを決めます。「A案で進めてよいですか」と先に聞けば、「いいよ」か「理由を聞かせて」が、すぐに返ってきます。

考え方を見てもらえる

結論と理由をセットで言うと、相手は、あなたがどう考えたかを見てくれます。結論が違っていても、どこを直せばいいかを教えてもらえます。

結論から話すコツ5つ

相手にしてほしいことを先に言う

最初の一文は「何をしてほしいか」です。「相談があります」で止めず、「A案で進めてよいか決めてほしいです」まで言います。

1つの話題は15秒で話す

15秒は、だいたい2〜3文です。1つの話題をそれより長く話すと、聞く側は最初に何を言われたかを忘れます。話したいことが多いときは、話題を分けて「2点あります」と先に数を伝えます。

「結論から言うと」と先に言う

「結論から言うと」「先に要点だけお伝えすると」と言うと、相手は聞く準備ができ、自分も結論から話さざるを得なくなります。ただし、言ったあとにまた前置きに戻ると逆効果です。宣言の直後に、結論を置きます。

理由は3つまでに絞る

理由は多くても3つ、慣れないうちは1つで十分です。相手が「ほかには?」と聞いてきたら、そこで足せば間に合います。

最後にお願いで締める

話の最後に「確認をお願いします」「今日中に返事をいただけますか」と、相手にしてほしいことをもう一度言います。最初と最後で同じことを言うので、聞き逃されても伝わります。

結論から話す型はPREP法の4ステップ

PREP法は、結論から話すための型です。Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(もう一度結論)の順に話します。進捗の報告で、1つずつ見てみましょう。

PREP法の4ステップ:結論、理由、具体例、もう一度結論
ステップ言うこと例
Point結論「今日中に提出できます」
Reason理由「本文はできていて、残りは誤字の確認だけだからです」
Example具体例「確認の表は、8割まで終わっています」
Pointもう一度結論とお願い「18時までに最終版をお送りします」

理由は、相手が「本当に?」と思うところに答えます。具体例は、その理由を数字か場面で見せます。最後の結論で、相手にしてほしいことか、自分が次にすることを言えば終わりです。

PREP法は、仕事の報告だけの型ではありません。授業の発表、ゼミでの意見、アルバイトでの相談でも、同じ順番で使えます。

前置きから話した文を結論から言い直した例

仕事や学校でよくある7つの場面で、前置きから話した文を、結論から言い直しました。それぞれ、結論が出るまでの字数と、1分300字(1秒5字)で話した場合の秒数も数えています。1分300字は、NHKのアナウンサーがニュースを読む速さの目安です(矢野香さん、プレジデントオンライン)。普段の会話はもっと速いので、実際の秒数はこれより短くなります。

結論が出るまでの秒数:前置きから話すと平均11秒、結論から言い直すと平均3.6秒
場面前置きから話した文結論まで結論から言い直した文結論まで
進捗の報告昨日から資料を作っていて、途中で数字の確認が必要になって、田中さんに聞いたら明日わかるとのことだったので、提出は明日になりそうです。55字・11秒提出は明日になります。数字の確認が明日終わるためです。5字・1秒
相談来週のイベントの件なんですが、参加者が思ったより多くて、会場が狭いかもしれないという話があって、別の会場も探してみたんですけど、大きい部屋に変えてもいいですか。75字・15秒会場を大きい部屋に変えてよいか決めてください。参加者が予定より20人多いためです。22字・4.4秒
ミスの報告先ほどお客様にメールを送ったんですが、添付したファイルを見直していたら、古い版を付けていたことに気づきまして、申し訳ありません。43字・8.6秒申し訳ありません。お客様に古い版のファイルを送ってしまいました。正しい版をすぐに送り直します。30字・6秒
提案最近の問い合わせを見ていると、同じ質問がけっこう多くて、毎回答えるのも時間がかかるので、よくある質問のページを作るのはどうでしょう。62字・12.4秒よくある質問のページを作りたいです。同じ質問への返信に、毎日1時間ほどかかっているからです。17字・3.4秒
質問明日の会議の資料なんですが、昨日のメールだと金曜までと書いてあって、でも予定表だと木曜になっていて、どちらが正しいですか。57字・11.4秒資料の締め切りは木曜と金曜のどちらですか。メールと予定表で日付が違っていました。20字・4秒
シフトの相談来月なんですが、ゼミの発表が重なっていて、準備もあるので、土曜のシフトを外してもらえたらと思っていて。41字・8.2秒来月、土曜のシフトを外してもらえますか。ゼミの発表の準備があるためです。18字・3.6秒
ゼミでの意見先行研究をいくつか読んでみたんですが、調査の方法がまちまちで、比べにくいところもあって、アンケートのほうがいいのかなと思っています。52字・10.4秒調査はアンケートで行いたいです。先行研究と同じ方法にすると、結果を比べられるからです。15字・3秒

字数は、句読点を除いて、結論の言葉を言い終えるまでを数えました。例文は説明のために作ったものです。

7つの平均で、前置きから話すと結論まで55字(約11秒)、結論から言い直すと18字(約3.6秒)でした。前置きから話すと、相手は10秒ほど「何の話だろう」と思いながら聞くことになります。STUDY HACKERが1つの話題を15秒で話すようすすめているのに当てはめると、前置きだけで15秒の大半を使ってしまう計算です。

言い直すときに変えたのは、次の3つだけです。

  • 最後に言っていた「してほしいこと」を、最初に持ってくる
  • 「〜なんですが」「〜していて」でつないだ経緯を、理由の1文にまとめる
  • 「〜かなと思っています」「〜と思っていて」を、「〜したいです」「〜してもらえますか」と言い切る

自分の話がまとまらないときは、言おうとしている文を書き出し、この3つを当ててみてください。

結論から話すトレーニング

上の例文のように言い直せても、話す場面で同じことができるとは限りません。1人でできる練習を4つ、やさしい順に並べました。どれも、お題・1回の時間・できたと言える基準を決めてあります。1日1つで十分。基準を3日続けて満たしたら、次の練習へ進みます。

話す前に1行書く

報告や相談の前に、相手にしてほしいことを1行で書きます。かかるのは1回1分ほどです。

  • お題:「今日中に提出できないことを先輩に伝える」「ゼミの発表日を変えてほしいと先生に頼む」
  • 書く1行の例:「提出を明日の10時まで待ってほしい」
  • できた基準:1行が30字以内で、「〜してほしい」「〜を決めてほしい」のように、相手の動きで終わっている

1行で書けないときは、まだ話す準備ができていません。話がまとまらないと感じるなら、ここからで十分です。

15秒で1つの話題を言う

スマホのタイマーを15秒にして、1つの話題を声に出して話します。1回15秒を、お題を変えて3回やります。

  • お題:「今日の昼に何を食べたか、なぜそれにしたか」「昨日のバイトで一番困ったこと」
  • できた基準:最初の一文で答えを言い、15秒のうちに理由まで言い終えている

15秒で答えまでたどり着かないなら、前置きが長いということ。例文の表で数えたとおり、前置きから話すと結論まで平均11秒かかります。

1分でPREP法に直す

今日の出来事を1つ選び、結論・理由・具体例・結論の順に4行でメモします。メモに3分、声に出して話すのに1分かけます。

  • お題:「サークルの次の合宿先はどこがいいか」「授業で一番役に立ったのはどれか」
  • メモの例:結論「合宿は長野がいい」、理由「移動が2時間で済む」、具体例「去年の伊豆は片道4時間だった」、結論「なので長野で決めたい」
  • できた基準:メモを見ずに、4つの順番を崩さず1分以内で話せる

最初はメモを見ながらで構いません。慣れたらメモを伏せて話します。

録音して最初の10秒を聞く

報告の練習をスマホで録音し、最初の10秒だけ聞き直します。録音と聞き直しで、1回3分ほどです。

  • お題:「今週やったことを、バイト先の店長に30秒で報告する」
  • できた基準:10秒のうちに結論が出ていて、「えーと」「なんか」で始まっていない

10秒のうちに結論が出ていなければ、最初の一文だけを書き直して、もう一度録ります。自分の声を聞くのは少し恥ずかしい。それでも、前置きの長さがいちばんはっきり分かる練習です。

結論から言わないほうがいい場面

謝るとき

「できません」から始めると、冷たく聞こえます。謝るときは、先にお詫びを言い、そのあとに結論と代わりの案を言います。「申し訳ありません。今日18時の提出は難しいです。確認にあと1時間かかるためです。明日の10時までにはお送りします。」

相手の気持ちを聞くとき

相手が悩みを話している途中で「つまり、こうですよね」と結論を出すと、話を切られたように感じます。気持ちを聞く場面では、最後まで聞いてから話します。

相手が前提を知らないとき

いきなり結論だけを言うと、何の話か分かりません。「昨日ご相談した広告文の件です」と、何の話かだけを一言添えてから結論に入ります。

結論から話すと偉そうに聞こえないか心配なら、「先に要点だけお伝えすると」「私の考えでは」と前に一言つけると、やわらかくなります。

まとめ

結論から話すとは、相手が知りたい答えを最初に言うことです。できない理由は、結論を決めないまま話し始めること、起きた順に話すこと、理由を足しすぎること、相手にしてほしいことが抜けていることの4つでした。どれも、話す前に「相手に何をしてほしいか」を1行で書けば防げます。

次の報告や相談の前に、その1行だけ書いてから話してみてください。型が必要になったら、PREP法の順番に当てはめます。

大学生なら、東海エリアの長期インターンのように、社員に報告や相談をする場で毎日使ってみるのも、身につける近道です。

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