面接準備はしておきましょう。ただし、回答を一字一句覚える必要はありません。「準備しない方がいい」と言われるのは、丸暗記した文章を読み上げるような面接になりやすいからです。準備するのは台本ではなく、応募理由と経験を自分の言葉で話すための材料です。
トウカイインターンに掲載している東海エリアのインターン求人28件(2026年10月1日時点)を見ると、必須条件に経験や資格を求めた求人は1件もありませんでした。一方で、17件が応募条件に「成長」を挙げ、15件が勤務できる日数や曜日を必須にしています。大きな実績を用意するより、なぜ学びたいのか、いつ参加できるのかを話せるようにしておく方が、インターンの面接では役に立ちます。
時間がない人は、3つ目の見出し「時間がない日の最低限の準備」から読んでください。
目次
「面接準備はしない方がいい」と言われる理由

丸暗記した回答は棒読みになりやすい
回答を全文暗記すると、覚えた順番を守ることに意識が向きがちです。「工夫したこと」を聞かれているのに、活動のきっかけから長く説明してしまう。こうした場面では、用意した文章が会話の妨げになります。
想定と違う質問で崩れやすい
覚えた文章は、質問の順番や聞き方が変わると使いにくくなります。途中で「それはなぜですか」と聞かれると、どこまで話したか分からなくなることもあります。「準備しない方が自然に話せる」という意見は、この崩れ方を避けたいという話です。
準備するのは台本よりも、話の材料です。「どんな場面だったか」「自分は何をしたか」「そこから何を学んだか」を思い出せれば、質問に合わせて話す部分を選べます。同じ内容でも、毎回まったく同じ言葉で話す必要はありません。
面接準備をしないと起こること
応募理由を聞かれて答えに詰まる
企業の仕事を確認していなければ、「なぜ応募したのですか」という質問に答えにくくなります。立派な言葉を用意するより、実際の経験と応募先の仕事を結び付けておく方が、その場で思い出しやすくなります。
提出した書類と話が食い違う
エントリーシートや応募フォームに書いた内容を読み返さずに面接へ行くと、活動期間や担当した内容が書類と違ってしまうことがあります。面接官は書類を見ながら質問するので、食い違いはその場で確認されます。
自分がしたことが伝わらない
自然体で話すことと、その場で何もかも考えることは別です。例えば、アルバイトで困った出来事だけを話し、自分がどう動いたかを言い忘れると、相手はあなたの取り組みを把握しにくくなります。
時間がない日の最低限の準備

応募理由・経験・案内の3つだけ確認する
前日まで準備できていなくても、確認する範囲を絞って取りかかれます。まず募集ページを読み、応募理由を一つメモします。次に提出書類を読み返し、話す経験を一つ選びます。最後に案内メールを確認し、移動や接続に必要なことを済ませましょう。
余裕があれば、応募理由と経験を一度ずつ声に出します。頭の中では説明できたつもりでも、話してみると足りない言葉に気付くことがあります。想定質問を大量に増やすより、この二つを自分の言葉で話せるか確かめてください。
当日の直前は、新しい回答を詰め込むより要点を見返します。緊張したら、無理のない範囲でゆっくり息を吐き、次に聞かれる質問へ意識を向けましょう。緊張を完全になくすことを目標にしなくても大丈夫です。
想定外の質問は考える時間をもらう
用意していなかった質問には、「少し考える時間をいただいてもよろしいでしょうか」と伝え、質問に合う経験を思い出します。質問の意味が分からない場合は、「〇〇についての質問という理解でよろしいでしょうか」と確認してもかまいません。
知らない内容を知っているように話す必要はありません。「その点はまだ理解できていません」と伝えたうえで、分かる範囲を説明します。どの答え方が評価されるかは企業や質問によって異なりますが、事実と異なる回答を作らないことは守りましょう。
東海のインターン求人28件から見る、話せるようにしておきたいこと
トウカイインターンに掲載している東海エリアのインターン求人28件の「必須条件」「歓迎条件」を、2026年10月1日に数えました。条件欄は面接の評価基準そのものではありませんが、企業がどんな学生に来てほしいかが書かれています。
| 条件欄に書かれていたこと | 件数(28件中) |
|---|---|
| 「成長」(成長意欲、成長したい など) | 17件 |
| 勤務できる日数・曜日・時間(週2日以上、土日祝 など)を必須にしている | 15件 |
| 「自ら」「主体的」「自走」など、自分から動くこと | 11件 |
| コミュニケーション、人と話すこと | 10件 |
| 経験や資格を必須にしている | 0件 |
「成長したい」の中身を一つ話せるようにする
17件が「成長」を挙げています。ただ、「成長できそうだから」だけでは、どの企業にも当てはまります。その仕事で何を学びたいのか、なぜそう思ったのかを、自分の経験から一つ説明できるようにしておきましょう。例えば、記事制作のインターンなら「ゼミで調査した内容を伝える面白さを感じたので、読者に伝わる記事の作り方を学びたい」と話せます。これは考え方の例なので、実際に経験していないことを借りて話す必要はありません。
参加できる曜日と時間を答えられるようにする
15件が、週2日以上や土日祝の勤務などを必須にしています。面接で参加できる日を聞かれたら、授業や試験の予定と照らして答えます。まだ確定していない部分はそのまま伝え、採用されたい気持ちから、続けられない日数を約束しないことも大切です。
大きな実績より、自分がしたことを話す
必須条件で経験や資格を求めた求人はありませんでした。授業、ゼミ、部活、アルバイトなどで、自分が考えて動いた場面を一つ選べば十分です。
面接前に準備しておきたい3つのこと

企業を調べて応募理由を言葉にする
企業の公式サイトと募集ページを読み、事業内容、募集している仕事、参加条件を確認します。そのうえで「どの仕事に興味を持ったか」「なぜ自分がやってみたいか」を一つずつ書いてみましょう。
まだ分からないことは、質問として残しておきます。「学生は最初にどの業務から担当しますか」のように、募集ページを読んでも分からなかった点を聞けると、参加後の仕事を具体的に想像しやすくなります。
経験を振り返り、提出した書類と照らす
自己PRや学生時代に取り組んだことは、経験を一つ選んで振り返ります。大きな受賞歴に限りません。授業、ゼミ、部活、アルバイトなどで、自分が考えて動いた場面を探してください。
その経験について、状況、自分の行動、結果や学びを短くメモします。グループ全体の成果と自分が担当したことは分けましょう。数値を覚えていない場合は無理に作らず、確かに説明できる範囲にとどめます。
提出したエントリーシートや履歴書も読み返します。活動期間や担当内容が食い違っていないか、書いた強みを具体例で説明できるかを確認してください。経験の選び方から迷う場合は、インターン応募の自己PRの作り方も参考になります。
面接の案内と参加条件を確認する
日時、場所、持ち物、服装の指定、連絡先は案内メールで確認します。対面なら経路と所要時間、オンラインなら接続方法、マイク、カメラ、周囲の音を確認しておきましょう。服装や入室方法は、応募先からの指定があればそれを優先します。
要点メモから自分の言葉で話す練習

学生の経験を3つの要点にする
ここでは、ゼミの発表に取り組んだ学生の架空の例を使います。まずは文章にせず、次の3点だけをメモします。
- 状況:グループ発表で、各自の説明が重複していた
- 行動:内容を持ち寄り、担当する範囲を相談した
- 学び:早めに内容を共有すると、役割を決めやすくなる
「学生時代に力を入れたことは?」と聞かれたら、このメモから次のように話せます。
ゼミのグループ発表に力を入れました。準備中に各自の説明が重複していると気付き、内容を持ち寄って担当範囲を相談することを提案しました。この経験から、作業を進める前に内容を共有する大切さを学びました。
例文を覚えるための練習ではありません。自分の経験に置き換えて、「自分がしたこと」が相手に伝わるかを確かめる練習です。話す順序で迷うなら、結論から話すPREP法の例を確認し、質問への答えを最初に置いてみましょう。
質問が変わったら必要な部分から答える
同じ経験でも、「なぜ提案したのですか」と聞かれたら理由から答えます。先ほどの例なら「このまま別々に準備すると発表内容が重なり、聞く人に伝わりにくいと考えたからです」と返せます。
「担当範囲はどう決めましたか」なら、実際に相談した過程を説明します。最初の回答を最初から繰り返す必要はありません。何を聞かれたかを確かめ、相手が知りたい部分を補うつもりで話してみてください。
家族や友人に頼めるなら、回答の後に「どうして?」「具体的には?」と一つ質問してもらうのも方法です。答えに詰まった箇所は、文章を追加して暗記するより、当時の出来事をもう一度振り返りましょう。自己紹介の内容は別に短く用意し、インターン面接の自己紹介で役割の違いを確認できます。
録音して、伝わらない部分だけ直す
スマートフォンなどで一度録音し、質問への答えが最初にあるか、自分の行動が分かるか、説明が長くなりすぎていないかを聞き返します。口癖をすべて消すことより、話の内容が伝わることを優先してください。
例えば「みんなで頑張りました」だけなら、自分が何をしたかを加えます。活動の背景が長いなら、相手が経験を理解するために必要な説明だけを残します。回答時間の指定がある場合は、それに収まるかも確認しましょう。
一度に全部直そうとせず、気になった点を一つ直してもう一度話します。メモを見なくても要点を思い出せて、順番の違う質問にも答えられれば、全文を暗記する練習から離れられます。
面接準備についてよくある疑問

準備にどれくらい時間をかければいい?
必要な時間は、企業への理解や面接経験によって変わります。一律の時間より、応募理由、経験、当日の条件を確認できたかを目安にしてください。準備を終えられないと感じたら、質問を増やすのを止め、すでに選んだ経験を自分の言葉で話せるか確認しましょう。
緊張して言葉に詰まったら不合格?
言葉に詰まったことだけで合否は分かりません。評価基準は企業によって異なります。話せなくなったら少し間を取り、質問への答えから再開してみてください。面接後は、うまく説明できなかった点を一つメモすると、次の練習に使えます。
まとめ
面接準備はしない方がいい、と言われるのは、丸暗記した文章を読み上げる面接になりやすいからです。準備そのものを省くと、応募理由に詰まったり、書類と話が食い違ったり、自分がしたことが伝わらなかったりします。
東海エリアのインターン求人28件では、経験や資格を必須にした求人はなく、17件が「成長」を、15件が参加できる日数や曜日を条件に挙げていました。まずは「その仕事で何を学びたいか」と「いつ参加できるか」を一つずつメモし、経験を一つ選んで「状況・自分の行動・学び」の3点を声に出してみてください。時間が少ない日は、応募理由と経験、移動や接続の確認を優先します。
これから応募先を探す人は、トウカイインターンの求人一覧で仕事内容や募集条件を確認してみてください。興味のある仕事と、授業の予定に合う参加条件を見つけることも、面接準備の出発点になります。
よくわかるインターンガイド
知りたいテーマから記事を探せます。
長期インターン
長期インターンとは・意味
期間・給料・週の日数
- インターンシップの給料は?大学生向けに相場・月収・扶養を解説
- 大学生のインターン期間はどのくらい?平均と短期と長期の選び方
- 長期インターンは週何日が現実的?
- 長期インターンと学業を両立する時間割の作り方と求人条件の選び方
オンライン・リモート
探し方・求人サイト
始める時期
学年
職種・業界・企業
- インターンの職種一覧と仕事内容・自分に合う選び方
- 営業インターンのガクチカの書き方と例文・面接対策
- 物流インターンとは?短期の体験例と仕事内容・東海の求人の探し方
- 人事インターンとは?採用の仕事内容と向いている人・探し方
- 事務インターンとは?仕事内容・向いている人・求人の探し方
- マーケティングインターンは何する?仕事内容・向いている人と求人の選び方
- マーケティングリサーチャーとは?仕事内容・年収・なり方・向いている人
- 人の話を聞く仕事20選!大学生向けに仕事内容と試し方を紹介
- 人と話す仕事16選!大学生向けに仕事内容と向いている人を紹介